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『Femme』 女性のすがた展

市長と市議のW選挙が告示され、選挙カーの騒音(笑)賑やかな横手市です。
この時ばかりの“地元の〇×△です”に違和感MAXです。
超若手新人さんの立候補がどんな波を立てますやら、気になります。

カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞を受賞しました。
アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンが共演した「日の名残り」より知りません。
とっても心地よい秀作で大好きな映画です。
日本の武士を彷彿とさせる名家の執事の役回りが似合っていて魅力的でした。
イシグロ氏の言うところの日本人としてのアイデンティティーのなせる技なのかもしれません。
でも彼自身は英国人ですから無理に日本人作家と喧伝するのは如何かと思います。
特に村上某氏との関係をアレコレ書き立てるのも間違っている気がします。
何なんでしょうかねぇ~、近頃のマスコミさん残念過ぎます。

ゆっくり観に行こうと思っていた県立近代美術館のコレクション展ですが、
気がついたら終了間際になっていて慌てて観に行ってきました。
3連休でふるさと村では催事が開催中、でも美術館内は誰もおらず静まり返っていました。
私メ的には嬉しい環境でしたけれどね!

入口には美郷町出身の洋画家藤井勉の「フリージア」
愛娘がモデルの写実的な作品で肌の柔らかな輝きに愛おしさが溢れています。
凄く気持ちの安らぐ作品です。
小田野直武に平福穂庵、寺崎廣業と秋田の産んだ天才画家たちの作品が続きます。
コレクション展ですからこれまで何度も目にした作品ですが全く飽きません。
撮影可の作品のみ撮ってきました。

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福田豊四郎「夏郷」 1934年(昭和9年)

小坂町出身のこの画家は秋田の風俗、特に野良着を美しく描く作家です。
授乳中の母子を聖母子像に見立てた「秋田のマリア」や、
「山菜を売る人達」など秋田の農村風俗を濃密に表現しています。
そんな中でこの「夏郷」は少し異色で幻想的な雰囲気に満ちています。
簡素化された女性の服装と蓮の花が清涼とした美しさを際立たせている気がします。
実を言うと若い頃から福田豊四郎はあまり好みではなかったのですが、
年齢を増すとともにその魅力に引き寄せられております、不思議です。

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横山津恵「珊瑚礁Ⅰ」 1979年(昭和54年)

秋大で教鞭を執っていた横山津恵の沖縄を題材にした作品の一つ。
裸婦だけれど官能的と言うよりも華やかな美しさが全面に溢れています。

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琉球絣と紅型模様~図柄、色とも好みのど真ん中、溜め息です

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横山津恵「湖の譚」 1965年(昭和40年)

此方は田沢湖のたつこ伝説を主題にした作品のようです。
青の彩りは鮮やかですが対照的に重苦しい感じです。
永遠の美貌を望んだたつこを龍に替えた神の采配、案外重いストーリーなんですよね。
まぁ、最後は八郎潟の主様と結ばれて幸せになるのですから取敢えずはハッピーエンドです。
右下部の花を抱えた青年が八郎さんのようです。
絵の感想から逸脱してしまいました

他にも藤田嗣治の美し過ぎる女性たちのデッサンが3点、
鏑木清方の気品に溢れた正統派美人画2点、等々色々盛り沢山、
モチーフとなった女性たちの息遣いが聞こえる展示でした。
観てヨカッタ

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現在開催中はこちらです。

| 鑑 賞 | 16:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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Muse展 女神達との邂逅

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秋田県立近代美術館で明後日18日まで開催中です。

平成29年度国立美術館巡回展 国立西洋美術館所蔵
ミューズ 芸術の女神 まなざしの先の女性たち
Muse Women before the Artists'Eyes

一月ほど前、ジリジリと容赦ない日差しの午後に観に行ってきました。
忘れてしまわないうちに記しておきます。

稀な存在だった女性画家の筆による女性像が特に魅力的です。
輝くばかりの美貌が誇らしげなポスターはマリー・ガブリエル・カぺの自画像です。
もとより美しい女性だったのでしょうが、そこを自ら描き切るパワーが凄い!!
透き通るような肌、バラ色の頬と果実のような唇・・・まるでお姫様
胸元と袖口のレースの描写が麗しいこと、実力が裏打ちされた自信なのでしょう。

西洋美術館のコレクションの中から絵画、彫刻、版画、工芸の約100点、
芸術家の眼差しを捉えた魅力的な女性たちに焦点を当てた展示です。
西洋美術館の常設展でお馴染の作品もテーマを絞って集約すると新鮮でした。
聖母像から踊り子、裸婦に至るまで数多くの女性たちの愛と苦悩が表現されています。
ロダン作「接吻」の男女の裸体の美しさには溜め息でした。
人間の身体は斯くも素晴らしいものだという事を忘れていました

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ミューズ展に合わせての同時期開催は、
近代美術館の収蔵品の中から女性を主題とした作品を紹介するコレクション展です。
此方の会期は今少し先までなのでゆっくり楽しもうと思っています。

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秋田県美術展覧会を愉しむ

この時期に列島上陸の台風とは驚きです。
気温の上昇が原因なのでしょうが、被害が大きくなりませんように
大荒れは政治の世界だけで充分、食傷気味です。

色々気疲れすることが続いて引き籠りが加速しそうだったので、
休日はぶらりと出かけてきました。
去年は見逃した「秋田県美術展覧会」略して「県展」を観てきました。

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微妙に傾いて写っている

中高生から80代の方まで幅広い年齢層が出品しています。
力作ぞろいの個性溢れる作品の数々、色の洪水に包まれてきました。
毎年出品している知人も洋画部門で見事入選していました。
毎回一つの世界に集中することの素晴らしさを教えて貰います。
そして、何もない自分の空っぽさを恥じ入る時間でもあります

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工芸部門の特賞~藍染絞りの和服
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全体像~柄合わせから仕立に至るまでお見事な出来上がり

工芸部門の充実ぶりに目を見張りました。
以前は公民館のお教室の作品?というレベルが多かったのに(失礼^^;)
ここ数年は出品作品の技巧がどんどん上昇しているが見て取れます。
陶芸から染色や織物、費やされた気の遠くなるほどの時間が垣間見え、
生活に寄り添いつつ尚且つ芸術性の高い作品ばかりでした。

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壊れたカラクリ時計と地階の彫刻・デザイン部門の展示

木肌のノミ跡一つ一つに思考と時間が刻まれている像・・・見応えがありました。
何やっているんだろう自分は???ウダウダと愚痴ばっかりでさぁ~
そう落ち込んだのも事実だけれど、元気を貰った時間でもありました。

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外は雨 晴れない憂さの行方

6月に入りました。
今朝から断続的に強い雨が降り、気が滅入る空模様です。
季節的には一番過ごしやすい筈なのに上手くいかないものです。

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「到着」~小田野尚之

連休に観に行った「春の院展」で買い求めた絵葉書の1枚、
ちょうど今頃の季節の緑です。
この作家さんの作品は毎年楽しみにしています。
同世代ゆえの郷愁なのか、どこか懐かしさを感じさせる風景が沁みてきます。
角館町縁の天才画師を彷彿とさせるお名前も気になるところです。
描かれた電車に飛び乗って何処かへ気ままに旅してみたい・・・、
現実逃避が止まりません

もうすぐ1年の半分が終わるというのに何の実りの得られていないことに、
流石の呑気者も些か居心地の悪さを感じています。
先ずは決算、月末月初処理が終わったら本腰です。
本当はもう遅すぎる位なのですが、
追い詰められないとスイッチが入らない困った性分が災いしています
誰も助けてくれないし、孤独に戦います(笑)

| 鑑 賞 | 12:50 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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「スラヴ叙事詩」ミュシャ展にて

『人口減を気にするのはマスコミだけ』
再選直後の佐竹県知事の言葉だと新聞に載っていました。
秋田県の人口は4月1日現在で87年ぶりの100万人割れとなりました。
社会減が多いとはいえ、自然減だって全国最速です。
県民は気にしていないなんてどの口が言っているのやら
トップがこんな輩では今後の減少の加速は推して知るべしです。
所詮はこんなものなんですよね~思わず気が緩んで本音がポロリでしょうね!
こんな考え方の片棒を担いだ国&県会議員さんの釈明も聞いてみたいものです。
在職の8年間に発した言葉の端々に滲み出ていた能天気振り、
まさか気づいていなかった?解っていたけれど利害優先で黙認ですかね・・・?
選んだ県民側にも責任の一端が有るのは当然でしょうが、
お役所勤め気分が抜けない殿様知事個人の資質が一番の問題です

受けた感動を記しておこうと思いながら中々手を付けることが出来なかったのは、
国立新美術館で観てきた開館10周年チェコ文化年事業の「ミュシャ展」です。
アルフォンス・ミュシャの傑作中の傑作「スラヴ叙事詩」全20作品が揃って初来日、
そして所蔵美術館内のパワーバランスにより今後はもう有り得ないという快挙なのです。
その上、一部撮影可(一部エリア4枚のみ)と言う大盤振る舞いまでと夢のようです。

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スラヴ民族の賛歌~1926年 テンペラ、油彩/カンヴァス 480×405cm

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ロシアの農奴制廃止の一部~1914年 テンペラ、油彩/カンヴァス 610×810cm

一枚一枚の大きさが桁外れ、最も大きな作品は縦6m、横8mの巨大なサイズで、
その全面を埋め尽くす民衆の喜怒哀楽のパワーが痛いほどでした。

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皆が皆、遠くから眺めています・・・それほどまでに大きい

ミュシャと言えばアール・ヌーヴォーの旗手でポスター画の印象が強い作家です。
その実はパリやアメリカで大成功を収めながらも50歳を越えてからチェコに戻り、
祖国の為にこの「スラブ叙事詩」を描き上げた祖国愛に満ちた硬派な意識の持ち主でした。
これ程の情熱を持ち続けれれた彼の資質、天才故だけでは語れません。
大画面に描かれた名もなき人々全てがミュシャ自身なのだと感じました。
2010年に岩手県立美術館でみたミュシャ展でその存在を知った「スラブ叙事詩」ですが、
今回その全貌に触れられたことは何にも替え難い感動的な経験となりました。

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多くの鑑賞者に紛れて撮影中・・・双眼鏡が大活躍でした
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そして、Amazonから届いた図録(笑)・・・またもや在庫増、そして眼精疲労

こんな出会いがあるので美術館めぐりは止められそうにありません。

| 鑑 賞 | 13:10 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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