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読了「相田家のグッドバイ」

体育の日に絡んだ3連休も弊社は通常営業で何事もなく終了しました。
ラクビーのW杯は真夜中にも拘らず観戦し、久々に気分の良い朝を迎えたりもしました。
出発の際は関係者と報道しか見送りがなかったのに、昨日の帰国時はお祭り騒ぎ、
イヤハヤ選手たちの戸惑った表情が判り易くて面白かったのでした。
大役を果たしたエディー・ジョーンズHCの談話は実に小気味の良いものでした。
TVや新聞の報道では耳に響きの良い部分しか載っていませんが、
その実は自国開催の次のW杯が楽勝ではないとか、人材の補充が容易ではないとか、
真摯に今後の日本のラグビー界を思っている様子が伝わるものでした。
マスコミが流しているのはほんの上っ面で肝心なところは伝えていないのです。
主力選手の好物だとか髪型だとか仕様も無いことを追いかけているだけ・・・、
次の大会時迄現在の高揚感が持続することを願うのみです

このところの日常は実務&家事を淡々とこなし、寒さ対策にと早々に就寝、
当然の如く早起きしてTV体操と健康路線まっしぐらです。
以前は眠れないときは本を読んで寝不足を加速させておりましたが、
視力の低下に伴い無理がきかなくなり、結果的にはオーライな状況です。
それでも日中はボツボツ読み進めてはおります。

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『相田家のグッドバイ』 森 博嗣著

先日読み終わったのはこちら、森博嗣氏の自伝的小説風な一冊です。
ハラハラドキドキは皆無で、ある家族の始まりから終わりまでを淡々と語っています。
森氏のこれまでの作品に触れて来てそれなりに知るところが多かったので、
彼の生い立ちや人生観等、入り易くて興味深く読み進めました。
自分を産み育ててくれた両親を客観的に観察評価し、
その両親から受けた価値観や知らずに身についている生き様もまた分析しています。

不謹慎といわれるかもしれないが、
彼は、両親の死によって、ようやく自然な状態になった。
自然な状態に戻った、といっても良い。


この一文に激しく反応して漠然とした後ろめたさが薄らいだり、
家族であってもなんでも理解し合えるわけではないという一節に安堵する自分がいました。
避けては通れない親の死、そして容赦のない自らの老い、
当たり前なことだから構えることなく過ごしていけばそれで良いと思いましたよ(笑)
生まれる時も死ぬ時も一人、ただ無に還るだけ、
「ありがとう」という言葉を大切にし忘れずにいなければとも思いました。
氏独特の世界観が心躍らせる他の作品とは一線を画しながら、
極めて森博嗣らしい個性的な一冊でした。

地元葬祭企業CMのコテコテの親子関係描写にいい加減ウンザリしていたので、
読後は一服の清涼剤を得た気分でした・・・と最後に毒を吐く
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